秀吉です。
前回作成したMAシャーシ第1号ですが、色々と課題が見つかったのでMAシャーシ第2号を作成しました。
どーん。
ちなみに前回作った第1号がこんな感じ。
どちらもネットの動画やブログを参考しながら作ってみましたが、今回作った第2号は自分で出来る事は面倒くさがらず、全部やってみました。
それから第1号なんですが、僕が加工に不慣れだったこともあり、スラスト抜けが起こったりギミックのガタがすごかったんです。なので各加工をとにかく丁寧に行いました。
・・するとめちゃくちゃ速度がアップしました!
第1号と比べた時のセッティングの変更点
第1号と比べて色々とセッティングを変更しました。
ホイールを前後アルミに
まずはホイール。前後アルミホイールを採用しました。サイズはローハイト。
なんでかというとプラホイールに比べてアルミホイールの方が精度が良いと知ったからです。アルミの方がプラに比べて当然重たいわけですが、精度を重視。
ジャンプ時の姿勢制御を目的にフロントヘビーにするため、フロントのみアルミホイールを履かせる方法もあるようですが、今回は精度が欲しかったので前後アルミホイールにしました。
ちなみにタイヤを削るのであればホイールがゆがんでいても歪んだホイールに合わせてタイヤを削るだけなので関係ないのですが、僕はまだタイヤを削る治具を持っていないため今回はこのまま。
ローハイトホイールに削っていないローハイトタイヤを履かせているので、サイズ的には今流行りのローハイトホイールとペラタイヤの組合わせよりも大きめの径という事になります。
ホイールを貫通させ、軸受けに620ベアリングを採用
軸受けに620ベアリングを採用しました。ここ、ほんとはリーマーでざぐりたかったのですが工具が手に入らなかったのでそのままグッと押し込んであります。
そのまま押し込むと圧が強すぎるらしいので本当はリーマーで少しざぐった方が良いそうです。
ただこれだけでもタイヤをはじいた時明らかに回るようになったのですごいなと思いましたね。
前後13mmローラーへ。ゴムリンやプラリンもなし。
第二号では、ゴムリンやプラリンをやめて全部オールアルミのベアリングローラーにしました。
フロントは僕お馴染みの13-12mmの2段ローラーです。僕ここにはゴムリング付きの2段アルミローラーを採用することが多かったのですが、今回はゴムリン付きではないものを採用。
理由は速度をあげるためです。今まではコースアウトしない方がいいと思って減速するゴムリング付きのものを選んできましたが、今回はスピードをあげたかったのでゴムなしにしてみました。
リヤはこれまでと比べて大幅に変更。19mmのプラリン付きアルミローラーばかり使ってきましたが、今回はリヤにも13mmを採用してみました。
ちなみに前後13mmで統一した理由は、上級者の真似事です。
そもそも僕は前を狭く、後ろを広くするのが当たり前だと思っており、前後同径のローラーをつけるという発想すらありませんでした。
こちらのアンカーを作成するにあたって参考にしたYoutuberのしろっこ氏が前後13mmでセッティングをしていたので、そのまま真似してみました。
ただ、フロントをゴムなしにした分速度は上がると思ったのでリヤに抵抗の少ないプラリンをつけているとさすがにコースアウト間違いないんじゃないかとは思っていました。なので最初からプラリンは不採用のつもりではありましたが、当初は19mmのアルミローラーにする予定でしたね。
前回やらなかったけど今回やったこと
前回はノータッチだったけど今回はやってみた事をまとめておきます。
最初に書いた通り、今回は出来る事は全部やろうと思ってマシン制作をはじめました。前回は面倒でいいやと思った事も、今回は手間をかけて行いました。
ベアリングの洗浄、脱脂
各ベアリング類の洗浄と脱脂を行いました。
やり方は、開封したベアリング類をビンに放り込んで、パーツクリーナーに浸して振るだけ。一般的なやり方と同じですね。
汚れが出てきたら一度パーツクリーナーを捨て、新しいパーツクリーナーに交換し、一晩置きました。(疲れて作業途中で寝ただけ)
開封前に回してみた時と比べて、明らかによく回るようになりました。ちなみにアルミベアリングローラーは中の520ベアリングは外さず、そのまま放り込みました、
ホイール貫通と72mmシャフトの厳選
先ほど書いたように今回は軸受けに620ベアリングを採用したため、ホイールを貫通させて脱落防止を行いました。
で、そのために72mmのシャフトセットを購入したのですが、そちらの厳選を行いました。ゆがんでいないものを選ぶ感じですね。
と、いっても目視で確認した程度ですが。
ただ、目視でも明らかに歪んでるものもあったんですよね。そういうのは除外。
あとはホイールをはめてからタイヤを指ではじいて、ブレが少ないかどうかを確認して選んでいきました。
ギミックはフロント提灯連動AT、リヤアンカー
今回は、フロントは前回と同じくフロントは提灯連動のATですがリヤはアンカーに変更してみました。
提灯連動のATは設計を変更
こちらも制作方法はしろっこ氏の動画を参考に。
こういうの、早く自分で考えながら作れるようになりたいですね。作ろうと思えば頑張れば作れそうな気もしますが僕は工作は苦手ですし初心者ですので、まずは上手い人の真似をするのが一番かなと。
ただ提灯に関してはしろっこ氏が特殊な作り方をしていたのと、動画で使っていたパーツが手元になかったのであるもので自作しました。まあ提灯はシンプルですので・・
こちらがフラットな状態。
かなりフロントタイヤに近付ける事が出来たので、いい感じかなと。マスダンパーはスプリングワッシャーとナットで下から止めて、上はロックナットで締めてあります。
どっちもロックナットでもいいんですけど、ロックナット高いのでケチりました。
提灯の動きはこんな感じ。
だいたいこの辺までフリーで動くようになっています。
そこからAT連動でこのくらい開くように。
で、ここに今後リフターを装着する予定です。
リヤは初制作のアンカー
リヤのギミックにはアンカーを採用しました。
作った事がなかったのでこちらもしろっこ氏の動画を見ながら進めました。が、なんだか細かい調整が難しくて途中からついていけなくなったのでところどころオリジナルです・・。
最初はネットの画像や仲間のアンカーを見様見真似で制作を進めてましたが、何がどうなってるのかちんぷんかんぷんでした。
で、動画見てたんですが結局それもちんぷんかんぷんっていうね。
まあ最終的にアンカーで求められる動きをするようになったのでよし!
強度的にやや不安ですが、カーボンをケチって1枚で作成しました。
ただやっぱり不安なので、二枚貼り合わせて再調整する予定です。
しかしはじめて作ってみましたが気持ち良いですね、アンカー。ずっと触ってられます。
走らせてみたらめちゃくちゃ速かった
って事で、試走に行ってしまいました。外出自粛要請が出ているのであまりよろしくはありませんが、マシンが完成してどうしても我慢できませんでした。
このご時世なので閉鎖しているコースも多いですが、某所で少しだけ走らせてきました。自宅にサーキット作るスペースもないので・・ごめんなさい。
で、結果。尋常じゃないくらい速度が上がりました。使っているモーターも電池も同じなので、パワーソースは同じです。
コーナリング速度のアップ
まずはコーナリングですね。コーナーでの減速がかなり少なかったです。
これはローラーのセッティングが効いたかな?フロントはゴムリングやめましたからね・・
今回は前後13mmローラーで同幅にしていますが、これはあくまでもしろっこ氏の真似事なので、次回走らせにいけそうになった時にはローラーセッティングも色々変えて走らせるサーキットに最適なセッティングを探してみようと思います。
アンカーによるコース復帰の速さ
次にアンカーによるコース復帰。ジャンプ時の姿勢も結構綺麗でしたが、多少暴れてもホントにストンと復帰するので「アンカーすごいな!」と感じましたね。
当たり前ですがタイヤが接地していない間は加速しません。ジャンプにしろ、引っかかってからの復帰にしろ、いかに早くコースに戻れるかというのはスピードを維持する上で大事な所だなと改めて認識。
丁寧に作ったマシンはちゃんと走ってくれる
シャフトの厳選とかホイールを前後アルミにして精度の事はしっかり意識したし、ギミックもガタつきが出ないように慎重に丁寧に作ったりしたおかげか、めちゃくちゃよく走ってくれました。
ベアリングの脱脂とかもしっかりやったのも良かったかな。
コンマ何秒の戦いなので、こういう細かい事で差が出てくるんでしょうね。
しかし完走は出来なかった。
速度はあがった上に全体的に走行も安定したものの、残念ながら完走は出来ませんでした。コースアウトするポイントはやっぱりレーンチェンジです。
レーンチェンジ以外の場所でコースアウトすることもたまにありましたが、おおむね安定して走れていたと思います。
レーンチェンジ対策として次回走行時、右側だけゴムリング付きの2段アルミローラーにしてみるのもありかなーと思っています。
まとめ。一気にあれこれやるとなんで速くなったかやっぱり分からん。
「なんで速くなったのか分からないから、まずは素組みやリジッドで走らせてからやってくのがいい」
色んな上級者が良く言う事です。
これ、ほんとその通りだなーと。マシンのパワーソースって電池とモーターしかないので、極論ひたすらフラットな直線走るだけならギミックなんて不要なんですよね。
立体コースやテクニカルなコースを完走するために、あれこれギミックが必要になってくるわけです。
だからこそ1個ずつ改造したり、セッティングを変更したりして、それが走行にどう影響を及ぼしてるのか把握することが大事。
じゃないとサーキットが変わった時になんの応用も出来ないと思うし、自分で考える力がつかないと思います。
・・まあ、とは言え僕はギミックを搭載したのMAシャーシはこれが2台目、ほぼ素組みで遊んでたマシンも含めるとMAシャーシは3台目です。多少はシャーシの特性も分かってきたし、固いMAシャーシにマッハダッシュみたいな速いモーターを載せて立体コースを走らせようとしたらリジッドじゃ無理なのはさすがに僕でも分かる事なので、今後またMAシャーシ作る時はいきなりギミックつけてもいいかな。
次はMSフレキに手を出そうと思ってますが、MSシャーシはまず素組みで走らせてみる予定です。
ただ、今後もセッティングの変更は必ず1個ずつやっていこうと思います。
シャーシに慣れててもコースによって最適なセッティングを出すためには絶対1個ずつやらないとダメだからです。さっきも書いたように、パーツの特性や影響を知るためです。
今度、第1号のMAシャーシにもアルミホイールを履かせて軸受けをベアリングにして、それでどれくらいトップスピードが上がるかやってみようと思います。そこまでやったらアルミホイールを履かせた効果とかをもっと実感できるかなと思います。それでトップスピードがグンと上がるなら、今後もアルミホイールとベアリング軸受けはマシンを作る時必須のカスタムになってくるでしょうし。
速いとこコロナが収束して、もっと気軽に出かけられて娯楽施設にも自由に行ける日が待ち遠しいものです。
あと、そうだ。第2号のボディどうしようかな?今度はもう少しマスキング綺麗にやりたいな笑
それではまた!